山形の野尻川でスイカを食べているタヌキに出会う

シーズンも終盤。釣り疲れからか、同じ川に行くのが億劫になってきた今日この頃。一昨日に続き、またまた新規探索です。

野尻川(のじりがわ)

福島じゃなくて山形の

渓流釣りで野尻川というと福島県の方が有名らしいんですが、今回探索したのは山形県の方。尾花沢市と大石田町を流れ、最上川に注ぐ野尻川です。

地図を見ると、源流は最上町との境にある熊ノ返山(くまのがえしやま)みたいです。怖い名前だなぁ。

県道318号から細い道に入り民家を抜けると川が見えてきます。

田んぼがあって里川っぽい渓相なんですが、林道との高低差があってなかなか降りるところがありません。

しばらく進んでみるものの、目ぼしい入渓点が見つからず、水も少なくなってきたので、だいぶ引き返したところにある小さい橋から入ることに。

野尻川の小淵
川幅は狭いところだと1mくらいです。所々護岸されていて、用水路を釣っているような気がしてきました。水はそこそこ綺麗です。

野尻川のイワナ
少し上ったところで出たイワナ。これで今日一番のサイズ。

入るのが少し遅かったかも

時計を見ると午後4時半。川通しで引き返すとしたらそろそろ戻らないといけないんですが、もう少し先に進んでみます。

護岸が途切れ、右岸は断崖絶壁。日があまり届かないため薄暗くなってきました。目を凝らしながら目ぼしいポイントにフライを流すものの、ほとんど反応がありません。

野尻川のチャラ瀬
薄暗い断崖を抜けると細いチャラ瀬が続いていました。右岸(写真左)は相変わらず険しいです。

午後5時過ぎ。これが最後と思って流したフライに久しぶりの当たりが。

野尻川の小さいイワナ
チビイワナです。まだパーマークが残る幼魚なんですが、ピチピチしていて元気がありました。

登るのも一苦労

曇りだったせいもあり、辺りはだいぶ暗くなってきました。引き返すには遅すぎるので、なんとか右岸を登れないかとルートを探していると、土砂崩れの跡らしい細い筋が見えました。

軍手をはめてよじ登り、なんとか道路際までたどり着いたんですが、最後の2メートルが登れない。砂地のためアスファルトが崩れているみたいです。

とは言え、戻るわけにはいかないので、意を決してロッドを道路上に放り投げ、木の根につかまってボロボロ崩れる砂壁をなんとか登りきりました。

熊かと思って焦る

せっかくなので、車に戻る前にもうちょっと上の様子を見に行ってみます。

途中、なにやら果実酒っぽい匂いがしてきました。山葡萄でもなっているのかと思いながら、しばらく歩いていると、川際の草むらでゴソゴソと物音が。

見ると、大量のスイカに丸っこい獣が、5、6匹群がっています。一瞬、子熊かと思ったんですが、よく見るとタヌキでした。

尾花沢といえばスイカが有名。採れすぎたんで、誰かが不法投棄していったんでしょう。熊だったらえらいことでした。ハエもたかるだろうしやめてほしいものです。

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